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久しぶりに映画を観てきた。

「マッドマックス:フュリオサ」だ。

前作「怒りのデスロード」の感動もまだ冷めやらないと思ったけれど、前作は2015年の作品なので、なんともう9年経ったことになる。
時間の流れは本当に早いな。

何はともあれ、今回のフュリオサは、怒りのデスロードほどのアドレナリン全開って感じではないけれど、これまでの作品を丁寧になぞっていたり、怒りのデスロードの向けて徐々に加速していく展開だったりと、よりマッドマックスの世界観に深みをもたらしてくれる素晴らしい作品でした。

とはいえ、あまりにも簡単に人が死んでいく容赦のない暴力的な描写の数々は、怒りのデスロードで表現していた一種の爽快感とは全く異なった、心を抉るような暴力の本質を表現しているように思いました。

荒廃した世界において、何が正しくて何が間違っているのか。力をもつ者と持たない者の生きる術とは。
大義や正義は一切なく、ただ生きるということのみが存在する世界がどのようなものか、それをまざまざと見せつけられたような気がします。

間違いなく歴史に残る名作です。