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白鳥とコウモリ
東野 圭吾
幻冬舎
2021-04-07



Tairaオススメ度:★★★★★
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幸せな日々は、もう手放さなければならない。
遺体で発見された善良な弁護士。
一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。
「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」
2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。
「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」
私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。

作家生活35周年記念作品
『白夜行』『手紙』……新たなる最高傑作、
東野圭吾版『罪と罰』。
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いろいろと考えさせられる物語でした。

人を騙し陥れる人物を殺したとして、もちろんそれは許されないことだとは思うけれど、どこまで罪の意識を背負わなければならないのだろうか。

また殺人という罪を他人が負わされてしまった場合、どう対応することが正しいのだろうか。

そしてその贖罪とは。

法律でははかることができない純粋で複雑な人の想いを深く感じさせられました。