
Tairaオススメ度:★★★☆☆
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日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。
今作の主人公は赤ずきん!
――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。
「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載!
こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。
全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!
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以前読んだ上記の2冊と同シリーズの作品。
これまで読んだ中で一番読みやすく面白い作品でした。
物語のテンポの良さとライトなタッチがとてもよくマッチしていながら、相変わらず本格的なトリックが練り込まれていて、ミステリー小説としても十分な読み応えでした。
中には、やや大胆すぎるトリックもありましたが、物語自体がファンタジーなのでその大胆さも含め楽しむことができました。
なんだかんだ言いながらも、つい手に取ってしまう楽しいシリーズです。
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