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Tairaオススメ度:★★★★★
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SF短編、全作品収録の決定版が登場!
2023年、TVドラマ化を機に、藤子・F・不二雄のSF短編シリーズ全110作品+αを単行本全10巻に再編集し、装いも新たに刊行! 
「異色SF」シリーズ6冊(第1〜6巻)と「少年SF」シリーズ4冊(第7〜10巻)に分け、それぞれ概ね発表順に収録します。

第1巻の収録作品は以下の通りです。
<第1巻収録作品(異色SF短編)>
・「ミノタウロスの皿」
・「カイケツ小池さん」
・「ドジ田ドジ郎の幸運」
・「ボノム=底ぬけさん=」
・「じじぬき」
・「ヒョンヒョロ」
・「自分会議」
・「わが子・スーパーマン」
・「気楽に殺ろうよ」
・「換身」
・「アチタが見える」

・藤子・F・不二雄「あとがきにかえて」
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ただ死ぬだけなんて…。
なんのために
生まれてきたのか
わからないじゃないの。

恥ずかしながら、藤子・F・不二雄の作品にこのような漫画があるとは知らなかった。

少し前の記事で書いた"出版区"というYoutubeチャンネルで紹介されていたのをきっかけに読んでみた。

表題作の「ミノタウロスの皿」は、深く考えさせられる内容だった。
食物連鎖とは?弱肉強食とは?魂の救いとは?何をもって命の尊さを語るのか?
そんな命題を唐突に突きつけられたような気がする。

この物語を読み、冒頭の言葉が心に重く響いた。

なんのために僕たちは生まれてきたんだろう。

意味なんてない。そんな答えはもう少し見ないふりをしていたい。