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テレビをつけると鬼滅の刃をやっていた。

僕はテレビを滅多に見ないんだけれど、昨日はなぜだかテレビのスイッチを入れてみた。

どれくらいテレビを見ないかって言うと、最後に見たのは紅白歌合戦だったと思うので、かれこれ4か月ぶりくらいに見たことになる。
そもそも僕はなぜテレビを見ないのか。そんなどうでも良いことを考えてみた。
見たい番組と自分のタイミングが合わないからか、そもそも興味を惹く番組がないからか。
そうではなくて「僕はテレビをあんまり見ないんだよね」と勘違いしたインテリ気取りで悦に浸りたいからなのか。
うーん、後者のような気がしてきたぞ。
もしかすると、そんな自意識過剰な自分を変えたいという想いが無意識に表れたのかもしれないね。

何はともあれ、テレビを見ようとスイッチを入れてみたところ、ちょうど鬼滅の刃が始まるところだった。
なんとなく見始めた鬼滅の刃だったけど、人と人のつながりの大切さや、愛ゆえの葛藤、苦難を乗り越える勇気、そして絶望の先にある希望、そんな美しく壮大なテーマに胸を打たれ、最後まで微動だにせず見入ってしまった。
炭治郎の純粋で無償の思いやりと優しさは、忘れかけていた何かをハッと思い出させてくれた。

「生きていても何も面白いことなんてない。」
そんなことを言っている人がいた。とても悲しい言葉だけど、真っ向から否定できない僕がいた。
それはきっと、自分のことばかりを考えているからそんなことを思うんだろうな。と鬼滅の刃を見終わってとても痛感させられた。

昨日テレビのスイッチを入れたことは必然なことだったのかもしれないな。
もうカッコつけた生き方はやめよう。そう心から思った5月5日の夜でした。


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