
Tairaオススメ度:★★★★★
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『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作
たった1人の、運命に出会った
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。
彼女と私は、なにもかもが違った。
着るものも食べるものも住む世界も。
でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。
ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。
どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語
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先日読んだ「落日」が心に蟠りを残していたところで、この本を読み、心から救われた気持ちになった。
本当に素晴らしい物語だった。
相手を想う気持ちと相手から想われる気持ち。その気持ちを純粋に育むことの美しさを、僕はこの物語をとおして感じることができた。
光のところにいてね
そんなあまりにも美しいメッセージに心が癒され、そして結末に心が震えた。
幸せになりたい。そう願う人が幸せになる世界であってほしいと。僕は心から思います。
美しい物語でした。
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