F585F058-29FC-405C-93FD-6930D9AF90BF




Tairaオススメ度:★★★★☆
----------
病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。
調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。
奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか?
圧巻の解決編一五〇ページ!
特殊設定、多重解決推理の最前線!
----------

意外性ばかりに目がいって、今ひとつ物語が飲み込みにくかった、そんな読後感でした。

面白い作品であることには間違いないのですが、ここまで物語を捻る必要があったのだろうかと思わなくもない。

逆に言えば、ここまで捻らないといけないほど、ミステリーはアイデアを出尽くしてしまったのかと少し複雑な気持ちになりました。

確かに、物語にリアリティをもたすのであれば、探偵であったとしても、等しくリスクに晒されないといけないし、大胆な行動がいつも成功するわけではない。その結果、この物語のように予想外の結末を迎えることだってあり得るわけで。

そこが、僕としてはすんなり飲み込めなかったかなという印象です。