生きててくれて、ありがとね
グッナイ小形
ハピネット
2020-07-15





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音楽はずっと好きだったよ
だけど本当にやるなんて思わなかったよ
友達もたくさんここでできたんだ
お金もたくさんここで使ったんだ
女もタバコもお酒も覚えたよ
だからもう大人になったって言ってくれないかい
夢ばかり見ていてごめんなさい
だけどこれしかできなかったよ
じゃあ、あともう一杯、と申し訳なさそうに頼むあなた
ああ、もうちょっと一緒にいられるんだなと、安心した私
きみと歩く住宅街がぼくの愛だ
きみのへやから見える景色がぼくの街だ
きみはもう眠るのかい
僕はまだ歌うよ
きみはもう眠るのかい
僕はまだ歌うよ
別におんがくなんてやめてしまえばいいんじゃないかと、お月さん
別に音楽なんて捨ててしまえばいいんじゃないかと、お天道さん
いい歌ばかり書こうとしててたら言葉が歌詞みたいになってしまって
まともに誰とも話せなくなってしまったよ
酒を飲んで歩けなくなってしまった夜は
何度も何度も君のことばかり話してしまうよ
悔しいなあ、いつでもこんな歌なんかより
君の生活のほうがもっともっと偉大だったよ
このままどこへ行くのかなんて
聞かないでおくれよ
聞いて欲しくもないよ、言いたくもないよ、苦しいよ
昔の僕が後ろから走ってきて、刺されそうになった夜だ
後ろを振り向いても、月しかいない夜だ
きみは明日も早いのかい
僕はなんにもないよ
君は明日も早いのかい
僕はなんにもないよ
走れ、月!
走れ、月!
走れ、月!
走れ、月!
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こんなにも心を揺さぶる歌詞があるのだろうか。

僕は、この歌の僕だろうか君だろうか。

「このままどこへ行くのかなんで聞かないでおくれよ。」
「昔の僕が後ろから走ってきて、刺されそうになった夜だ。」

胸に突き刺さるフレーズ。

「後ろを振り向いても、月しかいない夜だ。」

仕事が落ち着いたタイミングでこの歌が流れてきたことに必然を感じる。

走れ、月!

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