
Tairaオススメ度:★★☆☆☆
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失踪した作家・青山黎明が遺した原稿。
それは彼を長年悩ませる謎の転移現象の記録だった。
転移に抵抗する青山だったが、更なる悪夢に引きずり込まれていく(「フーグ」)。
ある呪いを背負った青年の生き地獄、この世のものとは思えないある絶唱の記録など、至高のホラー4編による絶望の連作集。
『黒い家』『天使の囀り』『悪の教典』……
いくつもの傑作を生み出した鬼才・貴志祐介が10年以上にわたり描き続けた新シリーズが遂にベールを脱ぐ。
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どの物語も物足りなさを感じる、そんな読後感でした。
淡々とした語り口なので、もっとおどろおどろしい怪異を期待していたのですが、拍子抜けしたというか何というか。
もう少しだけ現実的なオチの方が、怖さが増して良かったのではないかと勝手なことを思ってみたり。
とはいえ、さすがの貴志祐介作品なので、最初から最後まで面白く読めました。
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