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先なんて何にも見えなかった
いつまでに何をどうしてどうなって
そんなの知らない誰も言わない
それが暗黙のルールだった
根拠のない自信それだけで十分だった
俺たちにあるのはそれだけだった
どんだけちっぽけな光でも光だったら何百倍も大袈裟に受け取った
たまに真面目な顔した現実がこっち見て笑うんだ
そんな時は全速力で逃げた知るかって
どこの世界にもあるであろう常識当たり前
この世界もそんなものの宝庫だった
中にはいつまでもくすぶるための教科書なんじゃないかって思えるものもあった
目を見開いて大事なもんだけ握って
あとは2秒で捨てた

俺たちは泣き虫だ
どこだろうが誰がいようが
何かにつけて呆れるくらい泣いた
なりたい自分が向こう側にいて
なれない自分が目の前にいた
小さな自分を守りたくて
不甲斐なさに潰されそうで
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仕事帰りの車の中、カーステレオからこの曲が流れてきた。

iPhoneが僕好みの音楽をシャッフル再生してくれた。

僕にも、夢を語る仲間がいて、隣で笑ってくれる彼女がいて、根拠のない自信に満ち溢れていた時期があった。

きっとうまくいくと、僕が現実を選ぶんだ。そう思っていた。

それが一体、今の僕はなんなんだろうか。

夢を語る仲間も隣で笑ってくれる人もいなくて、孤高を気取った自意識過剰の歳ばかり重ねたどうしようもなく面倒くさい人間になってしまっている。

RADWINPSの独白を聴き、なんだか涙が止まらない。

とてもとても素敵な曲。

あの頃のみんなに会いたいな。そんなことを思ってみたり。