
Tairaオススメ度:★★☆☆☆
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まぶたを縫い合わせた時点で手順を忘れた二人を描くB・エヴンソン「ヘベはジャリを殺す」。
二の腕の紋章のようなものの記憶をめぐるA・カヴァン「あざ」。
その他、J・C・オーツ、K・カルファスなど短篇の名手たちによる12の物語。
妄想、悪夢、恐怖、幻想、不安など、短篇アンソロジー。
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さすが海外の小説と言わんばかりの複雑怪奇な物語が綴られた作品だった。
分かりやすいオチはなく、その上、物語の流れや登場人物たちの思考が理解しにくいところもあるので、読解力に自信がない僕には少し難しい内容だった。
とはいえ、全ての物語から醸し出される独特の狂気をはらんだ雰囲気を、物語を理解できなくとも十分に堪能することができた。
たまには海外の作品も悪くないなと思ってみたり。
そんな一冊だった。
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