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Tairaオススメ度:★★★☆☆
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警視庁刑事部分析捜査三係の渡瀬敦子は、小金井市・小平市・西東京市連続放火事件を追っていた。
監視カメラの情報とプロファイリングから捜査を進めるが、発生予測地点を外すたび、周囲の反発は強まっていく。
一方、記者復帰を狙う東都放送報道局・版権デスクの土方玲衣は、中学校時代の同級生である敦子の捜査を局の看板番組『ニュース・X』で取り上げることを思いつく。
難事件に挑む女性捜査官、複雑化する現代型犯罪―より注目を集める内容で番組を構成するため、連続放火と同時期に起きた埼玉県の連続路上強盗致死傷事件を調べ始める。
やがて二つの凶悪事件を結ぶわずかな線を見出した玲衣と敦子は、都市に溶け込む意外な犯人像にたどりつく。
時を同じくして衆院選の開票日が迫るなか、二人の執念の涯てに、前代未聞の“事件中継”が始まろうとしていた
―緊迫の報道×本格警察小説。
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なかなか複雑な物語。

犯人の壮絶な過去があるからこその動機だとは思うけど、そこまで複雑にする必要があったのだろうかと思わなくもない。

犯人もそうだけど、主人公二人の頭の良さと言うか、そこからここまで話を推察することができるのかと。そこまでの考えに至れない自分に悲しくなりつつ、話についていくのに精一杯で、テンポよく物語に入り込むことができなかった。

それと、容姿を気にしているけれど美人という、物語中何度も出てくる主人公の設定も、物語にどういう味付けをしたいのかが今ひとつよく分からず、そういう描写が出てくるたびに解釈に悩んでしまった。

それでも、テレビ業界と警察とのギブアンドテイクの連携という設定は、とても斬新で面白いなと思った。

もう少し要素を削った硬派なクライム小説だとより面白いんじゃないかと勝手に思ってみたり。

そんな作品だった。