
Tairaオススメ度:★★★★☆
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“サバキ”を生業とする二宮は、元同級で議員秘書の長原と再会。
大阪府議会議員補欠選挙での票集めを巡り暴力団組織・麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたと聞かされる。
“その筋”の人脈で抑えてほしいという依頼を二宮は四百万で請け負うが、会には百人あまりの組員を抱える鳴友会が付いていた。
二蝶会を破門された桑原に話を持ち込むが、元イケイケ極道の桑原もかつてない窮地に立たされ―。
「疫病神」シリーズ第6弾!
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やっぱり、この疫病神シリーズは面白かった。
前作の「破門」で二蝶会を波紋となった桑原だったので、どう話が展開するのだろうかと、もしかすると若干物足りなくなっていないだろうか、そんな一抹の不安を抱えなくもなかったけれど、読み進めてそれが全くの杞憂だったことに安心と、少しでも疑った自分に反省。
桑原は相変わらずのイケイケだし、二宮はいつも通りにあちこちに火をつけてはことの大きさに翻弄されつつも上手く立ち回っているし。
今回も、現実離れしすぎない現実に本当に起こり得るようなテーマを軸に、一癖も二癖もあるキャラクター達がいきいきと描かれていて、最初から最後までとても面白く一気に読み進めることができた。
今回は星4つ。
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