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怪談
柳 広司
光文社
2011-12-15




Tairaオススメ度:★★★☆☆
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鮮やかな論理と、その論理から溢れ滲み出す怪異。
小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの『怪談』を、柳広司が現代の物語として描き直した異色のミステリー。
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「ジョーカー・ゲーム」の柳広司が描く怪談物語にとても興味がわき手にとったこの本。

柳広司作品だけあって、とても読みやすい文章だったけれど、内容はといえば、面白いけれど少しあっさりしすぎて物足りないかな。そんな感想。

現代を舞台にした怪談は、どうしても奇奇怪怪で魑魅魍魎な不気味さというよりも、結局は人間の方が怖いよ的な内容になりがちで、この本も例に漏れずってところが残念だ。

そういう意味では、澤村伊智の描く世界観の方が僕は好みかな。