
Tairaオススメ度:★★★★★
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僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。
昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。
消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。
死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。
発売当初、TBS「王様のブランチ」で取り上げられ、「涙なしには読めない感動作」と話題になり、ベストセラーとなる。
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大切な人たちはいつか必ず死ぬわけで、そんな当たり前のことをなぜだかいつも忘れてしまう。
きっとそれは胸が張り裂けるくらい悲しい出来事だと思う。でもそれは間違いなく訪れること。
この本には、そんな悲しいエピソードが綴られていた。
だけど、どのエピソードも優しく暖かく描かれていて、それぞれの物語から、死と向き合うことの誠実さ、そしてその先に向かう大切さを教えてもらえたような気がする。
この本に出会えて本当に良かったと思う。
とても素敵な本。
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