Tairaオススメ度:★★★★★

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驚愕の先の涙、涙! 小説というもう一つの衝撃。
書籍編集者・川北未南子は苦悩していた。
突如現れた美しい青年・曾根崎雅人から預かった原稿は、巧みな文章で綴られ、彼女を魅了した。
しかし、そこに書かれていたのは、22年前の、すでに時効が成立した連続絞殺事件、その犯人による告白だったのだ。
はたして、この本は出版されるべきなのか。
だが――わたしはもう悪魔の虜になっていた……。
出版された『私が殺人犯です』は、たちまちベストセラーとなり、曾根崎は熱狂を煽るかのように挑発行為を続ける。
犯人逮捕を果たせなかった刑事の無念。
そして、被害者遺族たちのやるせない思い――。
社会の禁忌に挑む小説版『22年目の告白』が登場。
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時効を迎えた殺人犯がなぜ突如として姿を表し告白本を出版したのか。

この本の結末はどうなるのだろうか。

果たして広げすぎた物語の展開を収束させることはできるのだろうか。

そんな期待と不安の気持ちをもちながらこの本を読み進めた。

そして、物語を破綻させることなく描ききった真相や結末の展開に感動した。

なるほどそういう展開もあるのかと喉を唸らせた。

少し唐突すぎる展開がない訳ではないが、とても良く練られた内容だと思う。

是非、映画も観たい。