疾走 上 (角川文庫)
重松 清
角川書店
2005-05-25



疾走 下 (角川文庫)
重松 清
角川書店
2005-05-25



Tairaオススメ度:★★★★★

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広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。
教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。
が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。
十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作、堂々の文庫化。

誰か一緒に生きてください―。
犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目に遭ったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向かうことを決意。
途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。
孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人―。
人とつながりたい…。
ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡。
比類なき感動のクライマックスが待ち受ける、現代の黙示録、ついに完結。
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那覇空港の本屋さんでこの本を目にした時、僕は迷わず手にとっていた。

以前この本を読んだ時の衝撃は今でもはっきりと覚えている。

そして改めて読みもう一度深く衝撃を受けた。

人は一体何を求めて生まれそして死ぬのか。

人とつながることが幸せなのか不幸なのか。

そもそも幸せとは。

この本を読み多くのことを考えさせられた。

本当に素晴らしい小説だと思う。

僕にとって大切な本の一つです。