その女アレックス (文春文庫)
ピエール ルメートル
文藝春秋
2014-09-02



Tairaオススメ度:★★★★★

----------
おまえが死ぬのを見たい―
男はそう言ってアレックスを監禁した。
檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…
しかし、ここまでは序章にすぎない。
孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。
イギリス推理作家協会賞受賞作。
----------

2015年最初に読んだのがこの本。

二転三転する物語に、まさに驚愕。

久しぶりに展開が読めないミステリー小説に出会えた。

ミステリー好きの僕としては、これ以上ない程の充実した読後感。

あまりにも隙のない完成された物語ゆえに一気に引き込まれ、そしてただただ哀しくなった。

素晴らしい小説です。