
著者:貴志 祐介
文藝春秋(2010-07-29)
販売元:Amazon.co.jp
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著者:貴志 祐介
文藝春秋(2010-07-29)
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Tairaオススメ度:★★★★★
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とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか──
ピカレスクの輝きを秘めた戦慄のサイコ・ホラー。
2010年度「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第1回山田風太郎賞。
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僕はこの作者の作品はとても好みです。
今回の物語もとても面白く読み進めることができました。
前作の「新世界より」が壮大なスケールで描かれていたので、今回の"高校"という明らかにスケールダウンした設定に一抹の不安を感じていましたが、さすがは貴志祐介です、学校という一種の閉鎖的かつ歪な世界を、縦横無尽かつもの凄いスピード感を持ってスリリングに描いています。
ただ、「新世界より」に比べると、若干、物語の作りこみが甘く、少々強引な展開も無くは無いのですが、この物語の魅力は、そういう物語設定の緻密さではなく、細かな部分は全て置いておける物語の疾走感にあるのではないかと、僕は思いました。
今年も残り僅かにして面白い本に出会えたことを嬉しく思います。
今回は星5つでした。
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