バッド・モンキーズ
著者:マット ラフ
販売元:文藝春秋
発売日:2009-10
おすすめ度:
クチコミを見る
Tairaオススメ度:★★★
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“あたしは悪を殲滅する組織の一員なのさ”殺人で逮捕された女ジェインは、精神科医にそう告げた。
鮮やかなオレンジ色の銃で悪を葬る―それが自分の任務だと。
標的=幼児連続殺人犯、連続男娼殺し、爆弾魔…
ジェインの口から語られる悪との壮絶な対決。
だが、彼女の告白は「真実」なのか?
すべてを監視する「眼」、雑誌に隠された暗号、斧を持つピエロ…
都市伝説の不安にアメリカン・コミックのクールネスを搭載、奇術師の周到さで仕立てた、超鋭利な一気読みハイパーアクション!
最終章のめくるめく反転に瞠目せよ。
ラフ,マット
1965年、アメリカ、ニューヨーク市生まれ。
現在、妻のリサ・ゴールドとともにシアトルに在住。
コーネル大学在学中に書きはじめた長篇作品Fool on the Hillで1988年、作家デビューを果たす。
サイバーパンクの影響下にあるSF長篇、Sewer,Gas&Electric:The Public Works Trilogyに続く第三長篇Set This House in Orderでジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ワシントン州図書賞を受賞、国際IMPACダブリン文学賞にもノミネートされた。
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面白い小説でした。
小気味好い文体とテンポ好い物語展開が相成って、冒頭からクライマックスまで一気に読み進めることができました。
また、登場人物の描写も颯爽としつつ、台詞回しもスタイリッシュなので、タランティーノ映画を観ているような、どこか暴力的でありながらも爽快な気分にさせられました。
物語は、一つのストーリーを深く緻密に描くのではなく、複数のストーリーをスピーディーにあっさりと描くことで、物語全体の疾走感をさらに加速させているように思います。
僕としては、あまりのスピード感に、最終章の二転三転する話の展開についていけなくなるところでした。
正直、そこまで翻す必要があったのかどうかと思えなくもないです。
勿論、その結末に驚きはしましたが、ごちゃごちゃと入り組んだ話が、何の前触れもなく突然ほどけたもんだから、読んでいる方としては少々拍子抜けの感は否めないという感想です。
この作者の、もう少し作りこんだ物語があるのなら、心から読んでみたいと思います。
今回は星3つでした。
著者:マット ラフ
販売元:文藝春秋
発売日:2009-10
おすすめ度:
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Tairaオススメ度:★★★
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“あたしは悪を殲滅する組織の一員なのさ”殺人で逮捕された女ジェインは、精神科医にそう告げた。
鮮やかなオレンジ色の銃で悪を葬る―それが自分の任務だと。
標的=幼児連続殺人犯、連続男娼殺し、爆弾魔…
ジェインの口から語られる悪との壮絶な対決。
だが、彼女の告白は「真実」なのか?
すべてを監視する「眼」、雑誌に隠された暗号、斧を持つピエロ…
都市伝説の不安にアメリカン・コミックのクールネスを搭載、奇術師の周到さで仕立てた、超鋭利な一気読みハイパーアクション!
最終章のめくるめく反転に瞠目せよ。
ラフ,マット
1965年、アメリカ、ニューヨーク市生まれ。
現在、妻のリサ・ゴールドとともにシアトルに在住。
コーネル大学在学中に書きはじめた長篇作品Fool on the Hillで1988年、作家デビューを果たす。
サイバーパンクの影響下にあるSF長篇、Sewer,Gas&Electric:The Public Works Trilogyに続く第三長篇Set This House in Orderでジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ワシントン州図書賞を受賞、国際IMPACダブリン文学賞にもノミネートされた。
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面白い小説でした。
小気味好い文体とテンポ好い物語展開が相成って、冒頭からクライマックスまで一気に読み進めることができました。
また、登場人物の描写も颯爽としつつ、台詞回しもスタイリッシュなので、タランティーノ映画を観ているような、どこか暴力的でありながらも爽快な気分にさせられました。
物語は、一つのストーリーを深く緻密に描くのではなく、複数のストーリーをスピーディーにあっさりと描くことで、物語全体の疾走感をさらに加速させているように思います。
僕としては、あまりのスピード感に、最終章の二転三転する話の展開についていけなくなるところでした。
正直、そこまで翻す必要があったのかどうかと思えなくもないです。
勿論、その結末に驚きはしましたが、ごちゃごちゃと入り組んだ話が、何の前触れもなく突然ほどけたもんだから、読んでいる方としては少々拍子抜けの感は否めないという感想です。
この作者の、もう少し作りこんだ物語があるのなら、心から読んでみたいと思います。
今回は星3つでした。
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