地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
著者:真藤順丈
販売元:メディアファクトリー
発売日:2008-09-03
おすすめ度:
クチコミを見る
Tairaオススメ度:★
----------
仕事中の“俺”は、ある日、大判の関東地域地図帖を小脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。
地図帖にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書き込まれていた。
千葉県北部を旅する天才幼児の物語。
東京二十三区の区章をめぐる蠢動と闘い。
奥多摩で悲しい運命に翻弄される少年少女。
―物語に没入した“俺”は、次第にそこに秘められた謎の真相に迫っていく。
第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。
----------
この前読んだ「庵堂三兄弟の聖職」がいま一つだったので、ならばと今回期待を込めて手に取ったのがこの本でした。
結論から言います。
僕的には面白くない。
です。
少々期待し過ぎたのかも知れませんが、引き込まれない物語構成、スタイリッシュさに欠ける軽い文体、輪郭がぼやけた人物設定等々、僕としては前回読んだ「庵堂三兄弟の聖職」の方がまだ面白く読めました。
この物語は、劇中劇というか作中作という形で物語が進行していきますが、メインの物語とその中で語られる物語の文体がどちらも全く同じタッチで書かれているので、今読んでいる物語がメインの物語なのか物語の中の物語なのかがよく分からなくなってきます。
しかも物語の中で語られる物語は複数存在していて、それらの内容はコミカルなものからシリアスなものまであるにも関わらずずっと同じ軽い文体なので、全くもって物語に入り込めず、せっかく土地ごとに物語を紡ぎだす男という面白い物語設定なのに、その面白味が全く表現しきれていないように思います。
人物設定にしても、物語を紡ぎだす男が浮浪者なのか過去に生きる陰のある男なのかそれとも単に奇人なのか、それらの設定があまりにも曖昧すぎて、読み終わった後も結局この人何だったんだろうという疑問が残りました。
この本いろいろなところで評価が高かったので、とても期待していたのですが、僕としては正直がっかりでした。
まあこんなこともあるさと思った3月の夜。です。
著者:真藤順丈
販売元:メディアファクトリー
発売日:2008-09-03
おすすめ度:
クチコミを見る
Tairaオススメ度:★
----------
仕事中の“俺”は、ある日、大判の関東地域地図帖を小脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。
地図帖にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書き込まれていた。
千葉県北部を旅する天才幼児の物語。
東京二十三区の区章をめぐる蠢動と闘い。
奥多摩で悲しい運命に翻弄される少年少女。
―物語に没入した“俺”は、次第にそこに秘められた謎の真相に迫っていく。
第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。
----------
この前読んだ「庵堂三兄弟の聖職」がいま一つだったので、ならばと今回期待を込めて手に取ったのがこの本でした。
結論から言います。
僕的には面白くない。
です。
少々期待し過ぎたのかも知れませんが、引き込まれない物語構成、スタイリッシュさに欠ける軽い文体、輪郭がぼやけた人物設定等々、僕としては前回読んだ「庵堂三兄弟の聖職」の方がまだ面白く読めました。
この物語は、劇中劇というか作中作という形で物語が進行していきますが、メインの物語とその中で語られる物語の文体がどちらも全く同じタッチで書かれているので、今読んでいる物語がメインの物語なのか物語の中の物語なのかがよく分からなくなってきます。
しかも物語の中で語られる物語は複数存在していて、それらの内容はコミカルなものからシリアスなものまであるにも関わらずずっと同じ軽い文体なので、全くもって物語に入り込めず、せっかく土地ごとに物語を紡ぎだす男という面白い物語設定なのに、その面白味が全く表現しきれていないように思います。
人物設定にしても、物語を紡ぎだす男が浮浪者なのか過去に生きる陰のある男なのかそれとも単に奇人なのか、それらの設定があまりにも曖昧すぎて、読み終わった後も結局この人何だったんだろうという疑問が残りました。
この本いろいろなところで評価が高かったので、とても期待していたのですが、僕としては正直がっかりでした。
まあこんなこともあるさと思った3月の夜。です。
コメント