疫病神

先日、このブログでセルゲイ・ブースカさんが薦めていた「疫病神」をやっと購入することができ、本日読み終えました。

なかなかなハードボイルドな小説ですね。面白かったです。
僕が今まで好んで読んでいたミステリーとは少し違い、良い意味でとても人間臭い登場人物の数々に圧倒されました。
そしてその登場人物達に生き生きとした躍動感を与えているのが小気味良い関西弁ですね。この関西弁により、結構毒々しい台詞をすんなり受け入れることができ、しかもそれが結構カッコ良く聞こえるから不思議です。

僕は、仕事上、ちょっとだけこの本のテーマである産業廃棄物を勉強したことがあって、なかなかいろいろな点で興味深く読み込みました。この作者もとても勉強したんだろうなって思いますね。
ほんと奥深いテーマです。

奇をてらったトリック等はありませんが、読み応え十分なとても面白い小説でした。