イーヴィル・エンパイア

久々に衝撃を受けました。
衝撃というよりもむしろ衝動でした。

それは、本日放送のミュージックステーションに出演したロッソを見ての感想です。

限りなく研ぎすまされた最小限の音が互いにぶつかり合い反復することで無限に増幅していく様は、まさにロックという言葉以外に表現する言葉はないように思います。
あの音の渦に飲まれてみたいと心から思いました。

そのロッソ全体の音は勿論ですが、イマイアキノブのギターの音、またギターを弾く姿にとてもロックを感じました。
演奏がクライマックスを迎えギターソロに入った時、ギターの弦をレコードのスクラッチと同じように擦り音を出す姿を見て、ふとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロを思い出しました。

久しぶりに体を熱くさせるようなロックな音を聴きたい気分。

この曲は、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが1996年に発表したセカンドアルバム”Evil Empire”の2曲目に収録されています。

硬質なギターにメッセージ性の強いラップをのせたこの曲は、荒々しく攻撃的であることに違いは無いのですが、どこか憂いを含んでいるようにも聴こえます。

僕は、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが97年の第1回目のフジロックに出演し、台風の中そして人々の熱気による水蒸気の中で、この曲を全力で歌う姿に、神々しさも感じました。

余談ですが、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギター トム・モレロは、ハーバード大学を卒業し上院議員の秘書も経験したことがあるそうです。