MELLOW WORKS OF HIROSHI FUJIWARA

「あああ、何てこったい。」
そう嘆かずにはいられない事が、あってはならない事が起きてしまいました。

それは、二日前の午後4時頃。久しぶりに休みを取り本屋さんでのんびりと過ごしていたところ一本の電話が入りました。
「お疲れです。早速ですが、社内のサーバの調子がおかしいので再起動しても大丈夫?」
電話の向こう側ではなにやら慌ただしい雰囲気。
それに気付かないふりをして、取りあえず「大丈夫だと思うけど。」と、語尾を濁しつつ僕はそう答えました。

それから30分程経った頃、再び携帯電話が鳴り響きました。
「何だかやばい雰囲気。今から来れる?」
やばいと言われて断れる訳もなく、とりあえず大急ぎで会社に行ってみました。

そこには、クラッシュしかかったサーバがポツリと。

そのかわいそうな瀕死のサーバには社員全員のファイルが保存されていて、その他にもなんだかんだといろいろなデータが入っているのですが、それらデータにまったくアクセスできない状況。
しかも最悪な事にバックアップされていないファイルが多数。

僕が駆けつけたところで、奇跡的に復活する訳もなく、もちろん僕にはそんな技術力などもなく、結局みんなと一緒になってワーワーキャーキャーとあたふたするだけ。

あまりの事の重大さが逆に現実として受け止められなくて、なんだか別のところで起きた問題として捉えているような、「明日になったら復活してるかも。」とかまったく根拠のない事を考えている自分がいて、とてもとても不思議な気分を生まれて初めて経験しました。

そんな時、不謹慎にも、頭の中に流れていたのはこんな曲だった。

この曲は、藤原ヒロシの”MELLOW WORKS OF HIROSHI FUJIWARA”というアルバムの3曲目に収録されています。

もちろん原曲はかまやつひろしの「やつらの足音のバラード」でして、それを藤原ヒロシがメロウなトラックへとアレンジし、小泉今日子が優しく歌う。とても雰囲気の良い曲です。

なぜ僕が上記の混乱の中この歌を思い浮かべたかと言いますと、この曲を知っている人は想像付くと思います。

「なんにもないなんにもないまったくなんにもない」

この歌詞です。そういう状況でした。すみません。くだらないオチです。