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Iの悲劇 (文春文庫)
米澤 穂信
文藝春秋
2022-09-01



Tairaオススメ度:★★★☆☆
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Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。
無人になって6年が過ぎた山間の集落・簑石を再生させるプロジェクトが、市長の肝いりで始動した。
市役所の「甦り課」で移住者たちの支援を担当することになった万願寺だが、課長の西野も新人の観山もやる気なし。
しかも、公募で集まってきた定住希望者たちは、次々とトラブルに見舞われ、一人また一人と簑石を去って行き……。
直木賞作家・米澤穂信がおくる極上のミステリ悲喜劇。
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連作短編なので物語にある程度の深みもあり面白かった。

ただ、最終編の回収は少し無理があったような気がしないでもない。

主人公の描き方も、公務員という職業をステレオタイプに描きすぎかなという印象。

もっと人間味あふれる雰囲気の方が、物語に味わい深さを加えたのではないかなと思う。

とはいえ、さすがの米澤穂信作品なので、とても面白く読み進めることができた。