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九十九怪談 第十夜 (角川文庫)
木原 浩勝
KADOKAWA
2019-05-24



Tairaオススメ度:★★★☆☆
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不思議な力を持つ祖父と一緒に体験した怪異の数々、森林公園のログハウスに泊まった十人が過ごした恐怖の一夜などを収録。
十年の集大成。
最後にして最凶の恐怖。
身震いが止まらない実話怪談99本。
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小説と違い、恐怖体験や怪異な話が淡々と語られるので、その後は一体どうなったのだろうかとても気になる。

そういう気持ちを読者に促すところが怪談なんだろうなと、とても興味深く読み進めた一冊だった。

僕は霊的なものはあまり信じていないけれど、人間が突然亡くなったり、強い気持ちを持ったまま亡くなった時は、人間が持つ電気信号のようなものがその場に残るのではないかなと考えている。

その残った電気信号のようなものを、敏感に感じ取れる人が霊的なものとして意識したり、気分が優れなくなったりするのではないかなと。

と言いつつも、僕自身が2度ほど理解不能な体験をしているので、そういう簡単な話ではないのだろうなと思わなくもないけれど。

何はともあれ、面白い本だった。