生は苦しくて、美しい
夜に駆ける
2021-09-10





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一秒が永遠になる瞬間を知っている
その尊い命で地獄を見てきた
君は少し優しすぎる
生きているだけで傷つける
全員が加害者のこの世界で
悲劇のヒロインになることも許されず
無理をした笑顔で誰かが泣いていた

願わないことを描いては消した
深夜の夜に
「見える星座のかたちが
そのまま幸せのかたちならいいのに」
そう呟いた君の
手を握ることを躊躇った
僕はとても無力だった

穢れを知った君に歌える歌を探している
穢れを知った君は夢を描くことをやめた
穢れを知った君に歌える歌を探している
そう理屈じゃ語れないものを見たくて
僕はうたをうたってきた

全てが鮮明に見える朝
空はいつもより高くて広く
不思議と懐かしい匂いがした
もういない人のことを想う
心の中で君の名を呼ぶ
この出会いを奇跡と呼ばせて
あの別れは運命だった
僕はこの出会いを奇跡と呼ぶ

やめるときもすこやかなるときも
僕らのそばには音楽があった
やめるときもすこやかなるときも
同じ空の下に君がいる
やめるときもすこやかなるときも
僕らのそばには音楽があった
やめるときもすこやかなるときも
同じ空の下で君が生きている
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心を震わせる音楽がある。

夜に駆けるのこの曲も僕にとってその一つ。


理屈じゃ語れないものを見たくて
僕はうたをうたってきた

やめるときもすこやかなるときも
僕らのそばには音楽があった


僕にとっての音楽もそう。

この曲が持つ衝動に無条件に心が震えた。