にんじん
友部正人
ポニーキャニオン
2020-03-18





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ふと後をふり返ると
そこには夕焼けがありました
本当に何年ぶりのこと
そこには夕焼けがありました

あれからどの位たったのか
あれからどの位たったのか

ひとつ足を踏み出すごとに
影は後に伸びていきます
悲しい毒ははるかな海を染め
今日も一日が終わろうとしています
しんせい一箱分の一日を
指でひねってごみ箱の中

僕は今阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかった事にしましょうと
今日も日が暮れました
ああ中央線よ空を飛んで
あの娘の胸に突き刺され

どこへ行くのかこの一本道
西も東もわからない
行けども行けども見知らぬ街で
これが東京というものかしら
たずねてみても誰も答えちゃくれない
だから僕はもう聞かないよ

お銚子のすき間からのぞいてみると
そこには幸せがありました
幸せはホッペタを寄せあって
二人お酒をのんでました
その時月が話しかけます
もうすぐ夜が明けますよ
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ふと友部正人を聴きたくなる夜がある。

今日がそんな日。

一本道を静かに聴く。

一つ一つの言葉が心に染みていく。

ああ良い歌だな。

そして僕はそう思う。