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Tairaオススメ度:★★★★☆
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昭和63年、広島。
所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。
飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。
やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。
衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。
正義とは何か、信じられるのは誰か。
日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。
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面白い作品だった。

ハードボイルドの王道を行く世界観に圧倒された。

良くも悪くも、善悪が明確に分かれているので、人間関係や物語の展開が理解しやすくて、一気に読み進めることができた。

ただ、そのわかりやすい善悪の構造が、悪の組織を若干美化しているような雰囲気を感じなくもなくて、少し気になったかなという感想。

それでも、最後の怒涛の展開は全く予想していなかったので、物語にぐいぐい引き込まれた。

続編も出ているようなので、是非読みたいと思う。