河島英五 7CD-133
河島英五
日本クラウン
2012-04-03





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僕が若者と言う名で呼ばれはじめて そして
今になるまでつぶやき あるいは
叫び続けた言葉を今言おう
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?

誰かが僕にお前にとって
青春とは何だと尋ねても
僕には答える言葉がない
ただこう言えるだけさ

何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?

僕が若者と呼ばれなくなって
何より暮らしが大変になったら
こんなのんきなことばかり
言ってはいけなくなるのでしょうか
それとも僕が年老いて
今この世を去ろうとするその時にも
寂しく僕は言い続けるでしょうか
何かしとけばよかったと
何か 何か 何かいいことないか?
何かいいこと
出て来い 壊れそうなこの僕の目の前に

何かいいこと残った命も
そう多くはないんだから
何かいいこと出て来い早く何か
いいこと

何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?

僕にはかけがえのない恋人が
この世にただ一人だけいる
それなのにやっぱり歌っている
何かいいことないかな?

十三 十四 十五六の時の僕は
バスケットに全てをかけてたつもり
それだけが生き甲斐のつもりでいたが
やっぱり何かが足りなかったよ
僕は今歌うことがすべてのような
生き甲斐のようなツラをしているけれど
やっぱり何かが足りないよ
何かいいことないかな?
僕の中の歯車が狂ってる
緩んだネジがあるみたい
錆びついているところがあるんだよ

何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
何かいいことないかな?
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僕にとって大切な一曲。

僕はいつまでこんなことを言っているのだろうか。

そもそも言ってはだめなのだろうか。

いい加減それなりに歳を重ね、いつまでもグダグダと愚痴ばかりを吐き続けることは、本当に情けなくてかっこ悪いことだってことは僕自信が一番よく分かっている。

それでも僕はついつい言ってしまう。

「何かいいことないかな?」と。

よい方向に進みたいという前向きな気持の表れだと。そう自分に言い聞かせみても良いかな。