浅草キッド
HIROKI
ビクターエンタテインメント
1994-06-25





----------
浅草キッド

お前と会った仲見世の
煮込みしかないくじら屋で
夢を語ったチューハイの
泡にはじけた約束は
灯の消えた浅草の
コタツ1つのアパートで

同じ背広を初めて買って
同じ形のちょうたい作り
同じ靴まで買う金は無く
いつも笑いのネタにした
いつかうれると信じてた
客が2人の演芸場で

夢をたくした100円を
投げて真面目に拝んでる
顔にうかんだおさなごの
むくな心にまたほれて

1人たずねたアパートで
グラスかたむけなつかしむ
そんな時代もあったねと
笑う背中がゆれている
夢はすてたと言わないで
他にあてなき2人なのに

夢はすてたと言わないで
他に道なき2人なのに
----------

今日はなぜだかこの歌を聴きたい気分。

僕にも夢を見ていた頃があって、何者かになりたいな、そんなことばかりを語っていた。

「夢はすてたと言わないで」そんなことを自分自身に言ってみる。

もう一度、あの頃の無責任な情熱を取り戻したいな。

ビートたけしの歌う浅草キッドが心に響く。