Tairaオススメ度:★★★★★
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マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。
刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。
平凡な人生を送るはずが、無縁社会、ブラック企業、そしてより深い闇の世界へ…。
辿り着いた先に待ち受ける予測不能の真実とは!?
ミステリー、社会派サスペンス、エンタテインメント。
小説の魅力を存分に注ぎ込み、さらなる高みに到達した衝撃作!
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人生はちょっとしたきっかけでどうなってしまうのか全く分からない訳で、それが幸せな場合もあれば当然不幸になる場合もある。そのどちらにもなる場合もある。
この物語は果たしてどちらなのだろうか。
物語にはまさに壮絶な人生が語られている。
題名にある「絶叫」は、一時の叫びではなく、心の中で叫び続けている絶叫なんだろうと。
人が悪いのか社会が悪いのか。世の中は正しくできているのだろうか。必要悪は詭弁ではないのだろうか。
世の中の歪について、そしてそれは現実にありえるという怖さを、強く感じさせられた作品だった。
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