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異次元の館の殺人 (光文社文庫)
拓, 芦辺
光文社
2016-09-08



Tairaオススメ度:★★☆☆☆
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証拠品鑑定のため、粒子加速器をもつ研究施設を訪れた検事の菊園綾子。
だが鑑定中に加速器が暴走し始める。
一方、調査のため弁護士の森江春策と共に西洋館を訪れた菊園は、密室殺人事件に遭遇する。
菊園が推理を披露しようとしたそのとき、加速器の影響で彼女は異次元へ飛ばされてしまう!真相を見抜かないと元の世界に戻れない!?
奇想爆発の本格ミステリー。
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ミステリー小説もここまで来たか。

そんな実験的な作品だった。

推理し真相を導き出したかと思ったらパラレルワールドに分岐する。

そんなとんでもない設定だけど、こういうアイデアを推理小説として成立させていることは素直にすごいなと思う。

ただ、パラレルワールドに分岐する意味付けというか必然性がないので、シリアスな作品なのかそうでないのかが分からず、いまいち真剣に読み進めることができなかった。

それだけミステリー作品のアイデアは出尽くしているんだろうなと、そういう意味ではかなりチャレンジングな作品なんだろうなと思わなくもない。

今回は星2つかな。