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Tairaオススメ度:★★★★☆
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大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。
“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”
伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。
自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。
しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。
開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。
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最初に犯人が示されて、トリックを完成させる。

その上で、登場人物たちの行動が描かれていくという、とても面白い設定の作品。

犯人が作り上げた密室殺人とそれをより補完するタイムスケジュールと段取り、そこに一つ一つ疑問を呈する探偵役の人物。
そこを見逃さないのかとか、今の意味深な発言は何なんだとか、ハラハラしながら読み進める犯人と探偵役との攻防がとても面白かった。

犯行に至った動機や、登場人物たちの関係性に、若干の物足りなさを感じなくもないけれど、面白く読み進めることができた。

今回は星4つ。