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模倣の殺意 (創元推理文庫)
中町 信
東京創元社
2004-08-13



Tairaオススメ度:★★★★★
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七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。
遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。
坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。
一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。
著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。
記念すべきデビュー長編の改稿決定版。
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ミステリー小説はやっぱり面白い。

どんなトリックだろうか、いろいろ考えを巡らせる。

そして真相が解明されたときに、「ああ。僕の考えはなんて浅はかなんだろうか。」といつも感服してしまう。

この模倣の殺意も、まさにそんな小説だった。

途中までは、きっとこういうトリックではないだろうか、やっぱりそうだ、と思わせてこうだよね、そんなふうに謎解きを楽しんでいたけれど、終盤にさしかかっての怒涛の展開は、僕の想像をはるかに超える素晴らしい展開だった。

ミステリー小説でしか味わえないこのワクワク感は、やっぱり何物にも代えがたい素晴らしい体験だと思う。

面白い小説でした。