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Tairaオススメ度:★

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神奈川県警生活安全サイバー犯罪対策課の桐野良一はあるPCから、死体で見つかった女の情報を探っていた。
そのPCは、「丹沢山中連続殺人事件」の犯人のものだった。
秘密を探るうち、犯人は桐野にある取引を持ちかけ―。
その頃、巨額の仮想通貨流出事件が発生。
セキュリティ会社で働く美乃里のもとに、ハッカーらしき男からコンタクトがあり…。
情報化社会の恐怖を描くサイバー・サスペンス!

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先日読んだ「スマホを落としただけなのに」が面白かったので、その続編にあたるこの本を手に取ってみた。

今回もサイバー犯罪を軸とした物語展開は新鮮で、それなりに面白く読めたけど、前作で登場した鬼畜な殺人鬼が急に美化され重要な役割を担うという点が、僕的には腑に落ちない。

羊たちの沈黙のように、殺人鬼の思考を同類の殺人鬼に思考させるという意味は理解できるし、より凶悪な犯人像を明らかにするための対応ということも理解できる。ただ、そうであれば、犯人の残虐性や悪意、したたかさは、常に描いていて欲しかったなと。

しかも、そうやって対峙した事件に対し、真犯人があまりにも拍子抜けだし、急に真相がしりすぼみになった感が否めない。

物語のスピード感や、読みやすい文章なので、内容により深みを増した次作に期待したいなと。

そんな勝手な感想を抱いてみた。