残穢
小野 不由美
新潮社
2012-07



Tairaオススメ度:★★★★☆

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怨みを伴う死は「穢れ」となり、あらたな怪異の火種となるのか──。
畳を擦る音が聞こえる、いるはずのない赤ん坊の泣き声がする、何かが床下を這い廻る気配がする。
だからあの家には人が居着かない──
何の変哲もないマンションで起きる怪奇現象を調べるうち、浮き上がってきたある「土地」を巡る意外な真実。
著者九年ぶりの五〇〇枚書き下ろし、戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。
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ドキュメンタリーと知らず読み進め、怖い話だなと思っていたところでノンフィクションと分かり、背筋が寒くなりました。

読み進めている途中より、読み終わってからの方がとても怖さを感じる本だと思います。

「持っていたくない本」と評される意味が、今はとてもよく分かります。