鈴木ごっこ (幻冬舎文庫)
木下 半太
幻冬舎
2015-06-10



Tairaオススメ度:★★★☆☆

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「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。
巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。
彼らの責務は、ここで一年間、家族として暮らすこと。
見知らぬ者同士が「家族ごっこ」に慣れてきたある日、貸主から次なる命令が下った。
失敗したら四人に未来はない―。
貸主の企みの全貌が見えた瞬間、想像を超えた“二重の恐怖”がつきつけられる!
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軽いタッチの文体とユーモア交じりの展開で物語が描かれているので、ミステリーと言いつつも結構感動的なクライマックスを迎えるんじゃないだろうかと思っていた矢先のどんでん返しに、おおおっと驚くと同時に、なるほどそうきたかと唸ってしまう、そんな物語だった。

少し腑に落ちない部分もあったけど、そういう細かな点はあえて無理やり回収しなかったのかもしれないなと思えなくもない。

木下半太が本格的かつ重厚な語り口でミステリー小説を描くと、かなり面白いんじゃないかと勝手に思ってみたり。

とても読みやすい小説だった。