Tairaオススメ度:★★★☆☆

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杉並区の住宅街に、微妙に孤立してみえる一戸建てが三軒。
大学教授の高倉家は夫婦二人ぐらし。隣は四人家族の西野家。向かいは老親子が住む田中家。
ごく薄いつきあいの隣人同士の関係はしかし、田中家の失火炎上を契機とするかのように、大きく歪みはじめる…。
第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
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一度読んだ本だけれど、映画がとても面白いと評判だったので、改めて読み直してみた。

隣人の父親がいつの間にか他人に入れ替わっている。そんな形で物語が展開されていく。

近隣との付き合いが希薄な現代では、どこにでも起こりえそうな話なので、物語前半はとても引き込まれる内容だった。

だけど犯人の動機や犯罪から得られるであろう利得がいまいち分かり難くて、また後半の展開もリアリティに欠けるというかなんというか。

以前の僕の評価が星3つというのも納得。

映画を観に行きたいと思っていたけれど、もう少し考えてみることにする。