Tairaオススメ度:★★★☆☆

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タイ生まれの日本人、十河将人。
彼はバンコクで再会した幼馴染から、中国人の女をシンガポールに連れ出す仕事を引き受ける。
法外な報酬に、簡単な仕事。おいしい話の筈だった。
だが、その女と接触した途端、何者かの襲撃を受け始める。
どうやら女が持つ仏像に秘密が隠されているらしい―。
張り巡らされた無数の罠、交錯する愛憎。
神の都バンコクで出会った男と女の行き着く果ては。
至高のアジアン・ノワール。
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久しぶりに読んだ馳星周が面白かったので、今回も馳星周の本を手に取ってみた。

独特の猛烈な疾走感と強烈なバイオレンス描写、そしてどこまでも転がり落ちる救いようのない展開。

馳星周の世界観をこれでもかと見せつけられた物語でした。

奇をてらうことなく、良い意味で期待を裏切らない本でした。

終盤やや失速したように感じるところもありましたが、最初から最後まで面白く読めました。