光の帝国 常野物語光の帝国 常野物語
著者:恩田 陸
集英社(1997-10-24)
おすすめ度:4.0
販売元:Amazon.co.jp
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Tairaオススメ度:★★★★★

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穏やかで知的で、権力への志向を持たずに生きる常野の一族。
人を見通し、癒し、守る、その不思議な能力は何のために存在するのか。
優しさと哀しみに満ちた壮大なファンタジー。
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不思議な力を持つ常野の人々のいろいろなエピソードが、いくつかの短編として語られる。そんな小説でした。

エピソードの一つ一つは短くて、物語のその後がどうなるのかとても気になりますが、その名残惜しい余韻が意外と心地好かったりもします。

それぞれのエピソードは現代社会の何かを暗喩しているようであり、また静かで淡々とした語り口がその不安をより一層助長させます。

能力者としての悲劇を負いながらも、不穏な何かに立ち向かおうとする使命。

優しい気持ちになれるとても良い本だと僕は思います。

今回は星5つです。