虚夢
著者:薬丸 岳
販売元:講談社
発売日:2008-05-23
おすすめ度:
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Tairaオススメ度:★★★★
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愛娘を奪い去った通り魔事件の犯人は「心神喪失」で罪に問われなかった。
運命を大きく狂わされた夫婦はついに離婚するが、事件から4年後、元妻が街で偶然すれ違ったのは、忘れもしない「あの男」だった。
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つらく切ない物語でした。
心神喪失に陥っている人が罪に問われないという法律を、頭では理解していても心がそれを受け入れられない。
読んでいてそんな思いを抱きました。
目には目を歯には歯を、果たしてそれは悲劇しか生まないと分かっていても、登場人物のとった行動を僕は否定することができるだろうか。
そんなことを真剣に考えてみました。
この物語では、やや過剰な演出や展開が用いられているのでフィクションと割り切って読み進めることができましたが、現実には中らずとも遠からずの事件が起こっていることを考えると、なかなかどうしてつらく切ない気持ちになります。
今回は星4つでした。
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