同期同期
著者:今野 敏
販売元:講談社
発売日:2009-07-17
おすすめ度:4.0
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Tairaオススメ度:★★

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“願いはただ、同期を救うことだけ。”
ウチコミの最中に逃走した暴力団員から発砲された警視庁捜査一課の宇田川を間一髪で救ったのは、同期の公安刑事だった。
直後、その男は懲戒免職になり姿を消す。
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どうだろうか。

物語の謎がどんどんどんどん大きくなりすぎて、その結果、次第に現実味が乏しくなっていったような、読んでいてそんな感を受けました。

さすがに、最終的にアメリカってところまで話が飛躍してしまうのは、正直どうかと思いました。

同期の蘇我の行動も、意味深長であった割には物語にドラマチックな展開をもたらしているようには思えず、また主人公の宇田川が、次から次へと警察組織の上役達と渡り合っていく様も少々強引過ぎるのではと思えなくもなく、ある組織の超重要人物とのくだりも、あまりに出来過ぎた話ではないかと思ってしまいました。

僕としては、もう少しコンパクトな男臭い警察組織の物語を期待していたので、少々残念でした。

今回は星2つです。