ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 <完全ノーカット版> [DVD]ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 <完全ノーカット版> [DVD]
出演:サシャ・バロン・コーエン
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2009-04-24
おすすめ度:4.0
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アメリカ文化をリポートする番組制作のため、カザフスタンよりNYへやってきた突撃レポーター:ボラット。
ある日、TVドラマ「ベイウォッチ」の再放送で目にしたアメリカの聖女パメラ・アンダーソンに一目ぼれ。
彼女を妻にしようと、いざ彼女の住むLAへ!
ボラットあるところに事件あり。
文化慣習の違いによるドタバタ珍道中の果てに、ボラットはパメラに出会うことができるのだろうか??

<ポイント>
●全世界でバカうけヒット!!
世界24ヵ国以上で初登場第1位!
全米で2週間連続No.1!! 超ビッグタイトルと並ぶ堂々の1億ドル突破!!
●世界の映画賞総ナメ!!
アカデミー賞脚色賞ノミネート、ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞で、単なるバカ映画にとどまらないクオリティ保証!
●訴訟件数数知れず!!
全編下ネタ、糞尿ネタに批判集中! 社会派メディアが多くを取り上げ話題沸騰!
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以前から、この映画はきっと凄いことになっているんだろうなと思いながらも、なかなか手に取る勇気がなかったのですが、興南高校の甲子園優勝の興奮冷めやまぬ気持ちが高ぶっている今が観時かもと思い立ち、勇気を出して観てみることに。

想像を遥かに遥かに超える衝撃でした。

アメリカ文化をリポートするカザフスタン人という設定で、いろいろな立場のアメリカ人にインタビューを行っていくという、簡単に言うとそれだけの映画ですが、これが実に興味深くて、僕はとても楽しく観ることができました。

虚飾だらけの現代社会へのアンチテーゼというか、奇麗事で真理を語る人々の歪んだ差別意識を露呈させるというか、極めて下品でメチャクチャな映画ですが、いろいろな人が唱える主義主張とは一体なんなのかという命題をスドンと突きつけられたような気がしました。

とか言うと、この映画がきちんと哲学的なテーマをもって描いた映画のように思いそうになりますが、実際には本当に下品で差別的でメチャクチャな映画です。

この映画を観て笑うことが良いことなのかどうかさえ疑問に感じることも多々ありました。

それでも一見の価値はあると思います。

この映画のボラットを演じたサッシャ・バロン・コーエンの新作「ブルーノ」もより凄いとのことです。

観たいような観たくないような複雑な気持ちです。