愛蔵版 グレート・ギャツビー愛蔵版 グレート・ギャツビー
著者:フランシス・スコット フィッツジェラルド
販売元:中央公論新社
発売日:2006-11
おすすめ度:4.5
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Tairaオススメ度:★★★

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村上春樹が人生で巡り会った最も大切な小説。
新訳で甦る、美しく哀しいひと夏の物語。
愛蔵版特別書き下ろし〈20年代ニューヨークガイド付〉。

繊細に鮮やかに描写された情景と、精緻に、多義的に言語化された情念や感情に彩られた、哀しくも美しいひと夏の物語…。
村上春樹が人生で巡り会った最も大切な小説が、新しい翻訳で鮮やかに甦る! 訳者書き下ろし冊子付き。
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学生の頃から何度も手にとってはみたものの、なかなか気持ちとのタイミングが合わず、読めないままずいぶんと時間が経ってしまいました。

そんな折、村上春樹が翻訳した版を偶然図書館で見つけたので、もしかすると今の僕にとってちょうど良いタイミングなのかもしれないと思い、少し高揚した気分のまま読んでみました。

読んでみての正直な感想は、今の僕にはまだまだ理解しきれない物語だった、というところです。

決して面白くないという訳ではないのですが、かと言って面白いと手放しで評価するような内容でもないように思います。

そもそも、面白いとか面白くないといった単純な括りで分けられる小説ではないのかも知れません。

物語は、古き良きアメリカの上流階級における、きらびやかだけど空虚で儚い人間たちの愛と友情が、不思議なテンポで描かれています。

村上春樹の翻訳だからということもあるかと思いますが、文章はユーモアにあふれながらもどこか哀しげで、読んでいる最中よりも、むしろ読み終わった後に静かに心に響く不思議な読後感をもたらす物語だと僕は感じました。

わかりやすい起承転結は一切なくて、物語はただそこにいる人たちの会話や振る舞いを中心に描いていきます。
話は唐突に展開したかと思うと、そのまま静かに留まったりします。
最初はこの不思議な展開に慣れなくて、読み進めるのに少々苦労しましたが、そのうちにこの独特なテンポに引き込まれていきました。

”村上春樹が人生で巡り会った最も大切な小説”と位置づけている理由が何となくですがわかるような気がします。
ただ今の僕にはこの小説の全てを理解することができませんでした。
また時期をみて読み直してみたいと思います。

今回は星3つです。