陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)


Tairaおすすめ度:★

この間読んだラッシュ・ライフがとても面白かったので、ならばと今回も手に取ったhのは伊坂幸太郎のこの本。

amazonの内容説明を見てみますと
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人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。
絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス!伊坂ブームの起爆剤にして、映画化で話題の「陽気なギャング」ここに待望の復活。
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とありまして、「陽気なギャングが地球を回す」の続編として描かれた小説となっています。

そして僕の正直な感想はと言いますと、確かに登場人物の会話はテンポ良くスタイリッシュで爽快感は十分に伝わりますが、肝心の内容があまりにも簡素化されていて、伏線という程の巧妙な伏線も無く、強引かつ都合良い話の展開に正直がっかり感は否めませんでした。

もしかすると前作が売れに売れたので、編集者が無理矢理書かせた結果こんな中途半端な作品に仕上がってしまったのではないかとおせっかいな詮索をしてしまいます。

まあ、それでもこのシリーズの登場人物の一人”響野”氏の軽快なキャラクターはとてもカッコ良くて、この人が登場するだけで読んでいる僕の気持ちも晴れ晴れと心地良くなりました。

ちなみに今回からTairaオススメ度なんて偉そうなことを始めてみました。
その最初に★一つってのはどうかと思いましたが、これが正直な感想です。
一応僕の偏見に満ちた感想なのであしからず。