ラッシュライフ (新潮文庫)


先週の金曜日に宮古島に土曜日には石垣島に行ってきました。
そしてその旅先で読んだのがこの本でした。

飛行機の中や昼食のモスバーガー、ホテルでのちょっとした時間や眠る前の時間を目一杯利用して読みふけりました。

素晴らしく素晴らしく素晴らしい本ですよこれ。
伊坂幸太郎の本は、これまでに”陽気なギャングが地球を回す”と”アヒルと鴨のコインロッカー”を読んだのですが、どの本も一貫してスタイリッシュで軽快でそれでいてしっかりと構成された内容が素晴らしいと感じました。
そしてどの本も読後感がとても爽快で、ああ良い本読んだな。って心から思えます。

今回のラッシュライフは、5つの物語が少しずつクロスオーバーしながらも別々の物語として描かれているのですが、話が全く混乱することなく、スルスルと結末に向けて流れていく感じで、そしてその結末も過剰ではない程良いドラマチックな雰囲気で、これからこの登場人物たちはどのような人生に向かっていくのだろう、とアイスコーヒーでも飲みながら考えてみたくなる、そんな心地好いラストでした。

この人の本はとりあえず全部読んでみようと思います。
本当に良い本でした。