禍家 (光文社文庫 み 25-1)


先週、東京行きの飛行機の中でこの本を読みました。

読み終えての感想は、ホラー小説としてもミステリー小説としても普通に楽しめる。そんな内容でした。
言い換えると、どちらのジャンルとしても少々の物足りなさを僕は感じました。

引っ越してきた家で数々の心霊現象が起きるのですが、それら心霊現象の描写も少々イメージしづらく、またそんな現象が毎晩起きるにも関わらず、ある程度の理由があるにせよ、主人公は家を飛び出すこともなく恐怖を受け入れるという設定にも、少々現実離れした感が僕的には否めない。そう思いました。

また、最後のオチでは唐突にミステリー的な展開が入り込み、良い意味でも悪い意味でも少々意表を付かれました。
僕の理解が足りないからと思いますが、急展開したこのオチ部分を理解するのに少々時間がかかりました。

それでも、スピード感溢れる文体はとても読み易かったので、この作者の書く小説をもう少し読んでみたいと思いました。

季節外れのホラー小説、結構良いですよ。