花まんま


たまにはミステリ以外の本も読みたいと思い、手にしたのは「第133回直木賞受賞」作品「花まんま」。

六つの短編からなるこの本は、その全ての物語が戦後の騒々しいが皆が力を合わせて生きていた時代をノスタルジックにかつ少し控えめに描いていて、その時代を体験していない僕でも目をつぶると物語の情景が浮かんでくるような、そんな不思議な優しい雰囲気の気持ちになりました。

「花まんま」という表題作では、前世の記憶を持つ小さな妹を、小さな兄が兄としてしっかり支えるというような内容が描かれていて、その健気な姿勢に家族という絆をあらためて感じさせられて、読み終えた後心から清々しい気持ちになることが出来ました。

本当に素晴らしい小説です。号泣です。
読んでよかった。間違いなくそう思える小説です。