奪取〈上〉


奪取〈下〉

先々週の土日に宮崎出張がありまして、その時の恒例の飛行機読書用に購入してあったこの本を昨日読み終えました。

上下巻という結構なボリュームの小説なので、読み終えるまでに少し時間がかかったのですが、このボリュームならではの奥の深いストーリーにどっぷり浸る事ができました。

物語の内容自体は結構重いテーマなのですが、テンポの良い文体と、登場人物の後ろ向きでない姿勢が、物語にフワリとした軽さを与えてて、ミステリー小説独特な、読み始めてからの鮮度(読者に早く続きを読みたいと感じさせる期間内というかそういうニュアンス)を保たせるストーリー展開がとても心地良くて、これまたなかなか面白い小説でした。

この本を読み終えた後で一万円札を手にしてみると、なんだか不思議な気分になりますね。
それにしても、今の一万円札って改めて見ると、すごくハイテクな感じですね。

さて、今週の木曜日も東京へ出張がありますので、今度は、先日セルゲイブースカさんがお薦めしていた「疫病神」を読んでみようと思います。